SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)は、あなたのウェブサイトやブログを検索エンジンで上位に表示させるための重要な戦略です。特にWordPressを使う場合、そのディレクトリの変更方法が必要になることがあります。
本記事では、WordPressディレクトリの変更方法について解説し、それがSEOに及ぼす影響と注意点について説明いたします。
WordPressディレクトリの変更方法
- 管理画面へログイン
まずWordPressの管理画面にログインします。 - 設定を開く
「設定」をクリックし、そのダウンドロップメニューから「一般」を選択します。 - WordPressアドレス(URL)、サイトアドレス(URL)の変更
ここでWordPressアドレス(URL)とサイトアドレス(URL)を必要に応じて変更します。 - 変更の保存
最後に、「変更を保存」をクリックして、変更を反映します。
これは簡易的な方法ですが、データベースやFTPへの直接の変更が必要な場合もあります。特に初心者の方は、専門の技術者に依頼することをお勧めします。
SEOへの影響と注意点
このディレクトリ変更は、正しく行われればSEOに影響を与えません。
しかし、旧URLから新URLへのリダイレクトが正しく設定されていない場合、404エラーページが表示される等の問題が発生し、検索エンジンのランキングに悪影響を及ぼす可能性があります。
そのためには、次の注意点があります:
301リダイレクトの設定
ディレクトリを変更した後、旧URLから新URLへの引っ越しを検索エンジンに知らせるため、301リダイレクトを設定する必要があります。
301リダイレクトは、ウェブページのURLが変更されたときに設定する、HTTPステータスコードの一種です。
これにより、古いURLのトラフィックとリンクジュース(検索エンジンランキングに影響を与える要素)を新しいURLに正しく転送することが可能になります。
具体的な設定方法は、以下の通りです:
.htaccessファイルを使用する
Apacheサーバを使用している場合、 .htaccessファイルを使用して301リダイレクトを設定することが可能です。
.htaccessファイルはサイトのルートディレクトリに存在します。
以下にサンプルコードを記載します:
Redirect 301 /old-url https://www.yoursite.com/new-url
/old-url
はリダイレクト元のページの古いURLパスを指す一方、https://www.yoursite.com/new-url
はリダイレクト先の新しいURLを指します。
プラグインを使用する
WordPressでは、Easy Redirect ManagerやRedirectionなどのプラグインを使用してリダイレクトを簡単に設定することができます。プラグインを使用すれば、コーディング知識がなくてもリダイレクトを設定することができます。
注意点
- 古いURLが新しいURLに完全にリダイレクトされることを確認してください。
- リダイレクトが正確に設定されているかテストすることも重要です。
- 301リダイレクトはパーマネントリダイレクトなので、変更を後から元に戻すことはできません。
- 301リダイレクトの設定が多すぎるとサイトの速度に影響を与える場合があります。
以上が301リダイレクトの設定と注意点になります。適切にリダイレクトを設定することで、SEOパフォーマンスを維持し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。
404エラーのチェック
適切なリダイレクトが設定されていないと、404エラーページが表示されます。
これはユーザー体験を損なうだけでなく、検索エンジンランキングにも影響します。
定期的に404エラーをチェックし、エラーが存在するなら修正することが重要です。
404エラーチェック方法
- Google Search Consoleを使用する: Google Search Consoleは、あなたのウェブサイトに存在する404エラーをチェックするための最も有効なツールです。ダッシュボード上の「カバレッジ」セクションからエラーの詳細を確認することができます。
- サイトのクロールツールを使う: Screaming Frogなどのウェブサイトのクロールツールを使用すると、ウェブサイト全体をスキャンして存在する404エラーを特定することができます。
- WordPressのプラグインを使用する: Broken Link CheckerなどのWordPressプラグインを使用して、リンク切れを検出します。これはまとめて修正を行うのに便利です。
404エラーの対処方法
404エラーを見つけたら、次のいずれかの対策を講じることが重要です
- リダイレクト設定: エラーが出ているURLを、関連する別のページに301リダイレクトします。これにより、ユーザーはエラーページに行くことなく適切なコンテンツにリダイレクトされます。
- リンクの更新または削除: エラーページにリンクしているページを特定し、リンクを更新または削除します。
- カスタム404ページ: すべてのリンク切れを防ぐことはできません。そのため、ユーザーフレンドリーなカスタム404ページを作成し、ユーザーがサイト内に留まるようにガイドすると良いでしょう。
定期的に404エラーをチェックし、これらの対策を講じることで、ユーザーエクスペリエンスとウェブサイトのSEOを向上することができます。
Google Search Consoleの再索引
新しいディレクトリに変更したら、Google Search Consoleを使って新しいURLを再索引し、Googleが新しいURLを認識することを確認する必要があります。
これらの点に注意すれば、WordPressのディレクトリ変更がSEOに与える負の影響を最小限に抑え、あなたのウェブサイトやブログを検索エンジン上位に表示することができます。
Google Search Consoleを用いた再索引の手順は以下の通りです:
- Google Search Consoleにログイン:
GoogleアカウントでGoogle Search Consoleにログインします。 - 対象のプロパティを選択:
プロパティのドロップダウンリストから対象のウェブサイトを選択します。 - URL検査ツールを使用:
上部の検索バーに再索引を希望するURLを入力し、「Enter」キーを押します。 - 「インデックスに送信」をクリック:
URL検査結果が表示されたら、「インデックスに送信」をクリックします。これによりGoogleに対象URLの再クロール・再索引をリクエストします。 - 検索結果の影響を確認:
数日以内にGoogleが対象URLをクロールし、必要に応じて検索結果を更新します。
新しくウェブサイトを立ち上げたとき、大きなコンテンツの更新を行ったとき、301リダイレクトを追加したときなどは、Google Search Consoleで再索引を引き起こすことが推奨されます。
しかし、頻繁に再索引をリクエストすると不自然に見える可能性があるため、必要な時だけ使用することをお勧めします。また、新しいURLへのリダイレクトが正しく行われていることも確認するように心掛けてください。
まとめ
適切な301リダイレクトの設定や404エラーページのチェックを行うことで、WordPressディレクトリの変更を安全に行い、検索エンジン上位に表示されるウェブサイトを維持しましょう。