パソコンの動作が最近なんだかモッサリ…。クリックしてもなかなか反応してくれなかったり、アプリの起動に時間がかかったりすると、イライラしてしまいますよね。そのパフォーマンスの低下、もしかしたら「メモリ」の不足が原因かもしれませんよ!


この記事では、あなたのパソコンが遅い原因が本当にメモリ不足なのかを簡単にチェックする方法から、お金をかけずに今すぐ試せる解消法、そして根本的な解決策であるメモリ増設の手順まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
「パソコンのことはよくわからない…」という方でも大丈夫。この記事を読めば、なぜパソコンが遅くなるのか、そしてどうすればサクサク快適な状態に戻せるのかがスッキリと理解できるでしょう。ストレスのたまるパソコンライフとはお別れして、快適なデジタル環境を取り戻しましょう!
- パソコンが遅い原因を自分で調べる方法
- メモリ使用率の確認と適正な容量の目安
- お金をかけずに動作を軽くする簡単な手順
- メモリ増設による根本的な解決策と注意点
パソコンが遅いのはメモリが原因?確認方法と原因
「最近、パソコンの動きがなんだか鈍い…」と感じていませんか? アプリの起動に時間がかかったり、カーソルが固まったりすると、作業効率が落ちてストレスが溜まりますよね。その原因、もしかしたらメモリ不足かもしれません。メモリはパソコンの「作業台」のようなもので、このスペースが足りなくなると、途端に動きが遅くなってしまうのです。ここでは、あなたのパソコンが遅い原因がメモリにあるのかを確かめる方法と、なぜメモリ不足が起こるのかを分かりやすく解説していきます。
パソコンのメモリ使用率を確認する方法
パソコンが遅いと感じたら、まずはメモリがどれくらい使われているのかをチェックしてみましょう。Windowsに標準搭載されている「タスクマネージャー」を使えば、誰でも簡単に確認できますよ。


もしショートカットキーで開けない場合は、スタートボタンを右クリックしてメニューから「タスクマネージャー」を選択する方法もあります。
タスクマネージャーが開いたら、「パフォーマンス」タブをクリックし、左側のメニューから「メモリ」を選んでください。ここに表示されるグラフや数値で、現在のメモリ使用状況が一目でわかります。
もし、メモリの使用率が常に80%〜90%を超えているようなら、それはメモリ不足のサインかもしれません。特に、何も特別な作業をしていないのに使用率が高い場合は、メモリ不足が動作の遅さの大きな原因である可能性が高いでしょう。
メモリ不足が起こる主な原因とは?
メモリの使用率が高いことがわかっても、「なぜそんなに使われているの?」と疑問に思いますよね。メモリ不足が起こる原因は、主に以下の点が挙げられます。
- 複数のアプリやソフトの同時利用
動画編集ソフトやオンラインゲーム、あるいはたくさんのデータが含まれたExcelファイルなどを同時に開いていると、メモリはどんどん消費されます。 - Webブラウザのタブの開きすぎ
調べ物をしていると、ついついWebブラウザのタブを何十個も開いたままにしてしまうことはありませんか?実はこれもメモリを大量に消費する原因の一つです。一つ一つのタブは小さくても、積み重なると大きな負担になります。 - バックグラウンドで動くプログラム
自分では起動したつもりがなくても、パソコンの裏側(バックグラウンド)で常に動いているプログラムがあります。セキュリティソフトや、パソコンの起動と同時に立ち上がる「スタートアップアプリ」などがこれにあたります。これらが多すぎると、メモリを圧迫してしまいます。 - そもそも搭載されているメモリ容量が少ない
購入したパソコンにもともと搭載されているメモリの容量が、あなたの使い方に対して少ない場合もあります。特に、安価なモデルのパソコンでは、最低限のメモリしか搭載されていないことがあります。
これらの原因が一つ、あるいは複数重なることで、パソコンの動作が遅くなってしまうのです。
パソコンのメモリは4GBや8GBだと遅い?


メモリ容量がどれくらいあれば快適なのかは、パソコンを何に使うかによって大きく変わります。
- 4GBのメモリ
Windows 11の最低動作要件は満たしていますが、正直なところ、現代のパソコン環境ではかなり厳しい容量と言えます。Webサイトをいくつか開いたり、簡単な文書作成をしたりするだけで、動作が重く感じることが多くなるでしょう。 - 8GBのメモリ
インターネットの閲覧、動画視聴、Officeソフトを使った書類作成といった一般的な使い方であれば、ひとまず問題なくこなせる容量です。しかし、複数のアプリを同時に使ったり、簡単な画像編集をしたりすると、少し物足りなさを感じる場面が出てくるかもしれません。ライトユーザー向けの標準的な容量と言えます。
つまり、「4GBだと遅い可能性が非常に高く、8GBは使い方によっては遅く感じる」というのが一つの目安になりますね。
使い方に合ったメモリ容量の目安は16GB?
では、ストレスなく快適にパソコンを使うには、どれくらいのメモリ容量を目指せばよいのでしょうか。これも使い方によって最適な容量は変わってきます。
メモリ容量 | 主な用途 |
---|---|
8GB | Web閲覧、動画視聴、Officeソフトでの書類作成など、軽い作業が中心の方向け。 |
16GB | 複数のアプリでの作業、写真編集、軽めの動画編集、多くのPCゲームなどを快適に楽しみたい方向け。現在の標準的でバランスの取れた容量です。 |
32GB以上 | 4K動画編集、3Dレンダリング、最新の重いゲームを高画質でプレイ、ライブ配信など、専門的で高負荷な作業を行うプロフェッショナルやヘビーユーザー向け。 |
これからパソコンの購入やアップグレードを考えているなら、16GBを一つの基準にするのがおすすめです。多くの人にとって、この容量があれば数年間は快適に使い続けることができるでしょう。もし予算に余裕があり、動画編集や最新ゲームに挑戦したいと考えているなら、32GBを視野に入れると、さらに安心ですね。
パソコンの遅い問題を解決!メモリ不足の解消法
パソコンが遅い原因がメモリ不足にあるとわかったら、次はいよいよ解決策です。難しそうに聞こえるかもしれませんが、専門家でなくても自分でできる対処法はたくさんあります。ここでは、今すぐ試せる簡単な方法から、根本的な解決につながるメモリ増設の手順まで、具体的に解説していきます。これらの方法を試すことで、あなたのパソコンは見違えるほどサクサク動くようになるかもしれませんよ。
不要なメモリ消費を今すぐ減らして解消する
メモリを増設する前にお金をかけずに試せる、効果的な方法がいくつかあります。まずはこれらを実行して、動作が改善されるか確認してみましょう。


- 使っていないアプリやブラウザのタブを閉じる
基本中の基本ですが、非常に効果的です。特にメモリを多く消費するソフトや、開きっぱなしのブラウザタブは、こまめに閉じる習慣をつけましょう。 - スタートアップアプリを無効にする
パソコン起動時に自動で立ち上がるアプリを整理します。- タスクマネージャーを開き、「スタートアップ」タブを選択します。
- 不要なアプリを選び、右下の「無効にする」ボタンをクリックします。
ただし、セキュリティソフトなど、停止すると問題が起きるアプリもあるので、よくわからないものは無理に無効化しないように注意してください。
- 視覚効果をオフにする
ウィンドウのアニメーションなど、見た目をリッチにする機能は意外とメモリを使っています。これを簡素な表示に切り替えることで、パソコンの負担を軽くできます。- 「設定」→「アクセシビリティ」→「視覚効果」の順にクリックします。
- 「アニメーション効果」や「透明効果」をオフにしてみましょう。
- ディスクのクリーンアップを行う
パソコン内に溜まった不要な一時ファイルなどを削除することで、ストレージの空き容量を増やし、間接的にメモリの働きを助けます。エクスプローラーでCドライブを右クリックし、「プロパティ」から「ディスクのクリーンアップ」を実行できます。
これらの方法を試すだけでも、パソコンの動作が軽くなるのを実感できる場合があります。
ノートパソコンのメモリ増設の手順
いろいろ試しても改善しない、あるいは高負荷な作業を快適に行いたいという場合は、メモリの増設が最も根本的な解決策となります。デスクトップパソコンに比べてノートパソコンは少し作業が難しいですが、手順さえ間違えなければ自分で行うことも可能です。
注意点:
メモリの増設は、感電やパーツ破損のリスクを伴います。作業に自信がない場合は、無理せず専門業者に依頼することをおすすめします。また、作業前には必ずお使いのパソコンの取扱説明書を確認し、対応するメモリの規格(種類や最大容量)を調べてください。
以下は、一般的なノートパソコンのメモリ増設手順です。
- パソコンの電源を完全に切る
シャットダウンし、ACアダプターとバッテリーを取り外します。(バッテリーが内蔵型の場合は、内部のコネクタを外す必要があります) - 身体の静電気を逃がす
金属製のドアノブなどに触れて、静電気を放電させます。静電気はパソコンの精密な部品を壊してしまう原因になります。 - メモリ用のカバーを外す
パソコンの裏側にある、メモリが格納されている部分のカバーをドライバーで開けます。機種によっては、裏蓋全体を外す必要があります。 - 古いメモリを外す(交換の場合)
メモリスロットの左右にある留め具を外側に開くと、メモリが斜めに起き上がってくるので、そのまま引き抜きます。 - 新しいメモリを取り付ける
メモリの切り欠きとスロットの突起を合わせ、斜めにしっかりと差し込みます。 - メモリを倒して固定する
メモリをカチッと音がするまで水平に倒し、留め具で固定します。 - カバーを戻し、起動確認
カバーを元に戻し、電源を入れてパソコンを起動します。タスクマネージャーやシステム情報で、増設したメモリが正しく認識されているか確認しましょう。
正しいメモリを選び、手順通りに作業すれば、パソコンの性能は劇的に向上しますよ。
メモリ増設以外の解決策も知っておこう
もしメモリを増設しても動作の遅さが改善されない場合や、メモリ使用率は高くないのに遅いと感じる場合は、原因が他にあるのかもしれません。


- CPUの性能不足
CPUはパソコンの「頭脳」です。この性能が低いと、いくらメモリ(作業台)を広くしても、処理そのものが追いつきません。タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブでCPUの使用率も確認し、常に100%に近い場合は、CPUの性能不足が考えられます。 - ストレージ(HDD/SSD)の問題
データを保存しているストレージが、旧式のHDD(ハードディスクドライブ)の場合、データの読み書き速度が遅く、これがボトルネックになっている可能性があります。HDDからSSD(ソリッドステートドライブ)に交換するだけで、OSやアプリの起動速度が劇的に改善されることは非常に多いです。 - コンピューターウイルスへの感染
ウイルスに感染すると、裏で悪意のあるプログラムが動き続け、CPUやメモリを大量に消費してパソコンの動作を重くすることがあります。セキュリティソフトでシステム全体をスキャンしてみましょう。
このように、パソコンが遅い原因は一つとは限りません。メモリ、CPU、ストレージの3つの要素を総合的に見て、どこに問題があるのかを判断することが大切ですね。
パソコンの遅い問題をメモリから解決!総まとめ
質問(Q):
パソコンが遅い原因がメモリか確かめる一番簡単な方法は?
回答(A):
Windowsの「タスクマネージャー」を開き、「パフォーマンス」タブでメモリの使用率を確認するのが最も簡単です。使用率が常に80%以上ならメモリ不足の可能性が高いです。
質問(Q):
メモリ不足を引き起こす意外な原因は何ですか?
回答(A):
Webブラウザのタブを大量に開きっぱなしにしていることです。一つ一つは小さくても、数十個になるとメモリを大きく圧迫し、パソコン全体の動作を遅くする原因になります。
質問(Q):
パソコンのメモリは8GBだと遅いですか?
回答(A):
Web閲覧やOfficeソフトなどの基本的な作業なら問題ありませんが、複数のアプリを同時に使ったり、画像編集など少し負荷のかかる作業をしたりすると、動作が遅いと感じることがあります。
質問(Q):
お金をかけずにメモリ不足を解消する即効性のある方法は?
回答(A):
使っていないアプリケーションやブラウザのタブをこまめに閉じることです。また、タスクマネージャーから不要な「スタートアップアプリ」を無効にすることも効果的です。
質問(Q):
ノートパソコンのメモリ増設は自分でできますか?
回答(A):
はい、可能です。ただし、パソコンに対応した正しい規格のメモリを選び、静電気対策をしっかり行うなど、いくつかの注意点があります。自信がない場合は専門業者への依頼をおすすめします。
質問(Q):
メモリを増設したのにパソコンが遅い場合、何が原因ですか?
回答(A):
CPUの性能不足や、データを保存しているストレージが旧式のHDDであることが原因の可能性があります。特にHDDからSSDに交換すると、起動速度などが劇的に改善されることが多いです。
この記事では、動作が重くなったPCの原因究明から、具体的な解決策までを解説しました。まずはタスクマネージャーで現状を把握し、不要なアプリを終了させるなどの簡単な対策から試してみるのが良いでしょう。それでも改善しない場合は、メモリの増設やSSDへの換装が非常に効果的ですよ。少しの手間をかけるだけで、見違えるほど快適なPC環境が手に入るかもしれませんね。最後までお読みいただき、ありがとうございました!